前回の日記からだいぶ期間が空いてしまいました。何をしていたかというと、卒論の中間発表があったので、その準備をずっとしていました。中間発表というのは、私はこの研究を今ここまで進めてきてて、卒業までにここまで進める見込みがありますってのを教授達にアピールする場です。教授が3人、あと先輩や後輩、同じ学年の人達など大勢の人に見られる中、プレゼン発表を行います。また、Wordでアブストを2枚分作る必要があります。
中間発表の2週間前に先輩にコメントをもらい、修正します。1週間前には自分の研究室の教授にコメントをもらい、修正して提出するというのが理想の流れです。先輩や先生の前でプレゼン練習を行うことができれば、より完璧です。
ですが今回、中間発表の日程がなぜか例年の1週間前になりました。しかもその連絡もかなり遅かった…。なので先輩方には「ほんとは2週間前に見せて欲しいけど、なかなか難しいと思うから遅れても大丈夫だよ。」と言われていました。
でも私は、2週間前には絶対に先輩達に見せたいという気持ちがありました。その理由は、同じ研究室4年生の3人の中で一番時間があったのが私だからです。他の2人は、発表日の数日前に行われる大学際でやらなければいけないことがあったため、それを準備しつつ、中間発表の準備もしなければならない状況でした。そんな一番暇な私が、2人よりも提出が遅れるなんてあまりにもみっともないため、発表日の2週間前には提出したいと思ったのです。
結果、2週間前に提出することができました。前日にはほぼ徹夜で作って、ギリギリ間にあったって感じです。先輩達も、「できたの?早っ」ってびっくりしてました。
その後は、先生に提出する1週間前に向けて修正していきました。でも今考えるとここが遅すぎたのかもしれない。内容が思いつかなくて全然進まなかった。手より頭を動かしてる時間のが長かった。後は普通にサボってたとか、バイトもあったので、そっちに時間取られてました。例年の1週間前になるなんて思ってなくて、中間発表の準備期間が始まる前にバイトを入れまくろうとしていた結果、ちょうど準備期間にたくさんバイトをする羽目になっていました。
結果的に1週間前に先生へ提出は無理でした。先輩にはもう一度見てもらって、修正して、本番4日前に先生へ見せに行きました。
そこでもう全部内容変えないといけないくらい、修正が必要になりました。今まで直してたとこは何だったんだってくらい…。この辺から提出日までに間に合うか怪しくなってきました。
しかも夜はバイトあるしで本当に時間なかった。朝から晩までほぼ休憩なしで作りまくって、睡眠もほぼ取れませんでした。本当は発表日前日の夜には先輩へ提出しなければならないんですが、徹夜しても間に合わず、先輩にお願いして、当日朝まで待ってもらうことにしました。徹夜状態で夜バイト行って、帰ってからすぐまた続きをやろうと思っていたんですが、気づいたら寝てました。ベットにいたけどどうやってベットまで行ったのか全く記憶がない…。バイト中も足の指をつりまくってたし、普通に体が限界だったんだと思います。幸い、朝早くに起きたので、そこから作り続けてどうにか発表の3時間前くらいには提出することができました。
そこから発表の練習をひたすらして、時間間に合うか確認して、本番に臨みました。
特にミスなく言い切ったし、よかったんじゃないかななんて思ってたんですが、質問時間に教授にいろいろと質問されました。まずかったのはその受け答え…。
今回は、質問を堂々言うことに気をつけていたんですが、それが裏目に出たかもしれない。実際はどう思われているのか分からないけど、なんとなく嘲笑されている感じというか、質問の意味が分かっていないのに何言ってんだこいつみたいな風に少し怒っているように感じました。
私が発表した内容は、他の人と比べて詳細なことが決まっていなさすぎて、結構ふわふわしています。調べたいことは決まってるけど、じゃあそれをどうやってやるの?ってとこが決まっていない。私もそれはまずいと思っていて、先生に具体的に書いた方がいいのではと聞いたんですが、「具体的なとこはまだ決まってないし書かない方がいい。こういう理由でこれを目指していくってのが分かればいい」といわれていたので、書いていませんでした。というか実際決まってないから書けないし。
だから具体的なこと聞かれたらどうしようという不安がきっと自分の中で抜けていなかった。そしてそれを聞かれてしまったから軽くパニクって言わなくてもいいことまで言ってしまっていたと思う。そこはまだ検討しているっていえばよかったのに。
後は、発表時パソコンを見るなと注意されたのもつらかった。今までの発表でもたまに観客の方を向いて、またパソコンを見てってのをやってて、特に何も言われていなかったのでそれでいいんだと思っていました。他にもそうやってる人いたし。そしたら私だけ注意されました…。でも言われてから考えると確かにスライド見ながら説明してる人いるし、その方がよい方のは確か。でも後輩とかいる前でそれ言われるのきつかった。
そんな感じで終わってからすごく落ち込んでいました。他の発表者の話が何も入ってこないくらい。あとみんなのレベルと比べても、私のはできが悪いなと感じることが多かった。スライドの作り方もそうだけど、内容に関して。ほとんどの人は先輩の引き継ぎの研究内容とかなので、割とどうやるか、どういう背景かとかがしっかりしています。私の研究室は、全員ほぼ新たに始めた内容なので、全て自分で考えなければなりません。だからこそ他の人よりふわふわするだろうし、内容がしっかり書けないのはあると思いますが、だとしても他の人はちゃんと研究してるな、ちゃんと考えてるなって思わせられる発表が多かった。質問回答もとてもよかった。しっかり先生と議論できていた。
あと同じ研究室の2人もすごくよかった。時間なかったはずなのにしっかりスライド作ってたし、質問にもちゃんと答えてた。だからこそ、私は何やってたんだろうって気持ちが抜けなかった。発表する前までは、今回自分すごく頑張ったなって思ってた。でも他の人を見ると、全然頑張れてなかったのかもしれないと思えてきて、頑張っているように見せていた自分がすごく恥ずかしくなった。
終わってからもずっと落ち込んでた。同じ研究室の4年生の1人が、「なんか終わったのにみんなしょんぼりしてるな」と言い出すくらい。主に私だと思うけど。
なぜか分からないけど、先生の部屋に行きたい気持ちがずっと湧き出てました。「私はどうすればよかったんですか?」って聞きたかった。誰かに頑張ってたよって言って欲しかったのかもしれない。きっと頑張ってたよなんて言ってくれないのに。今こうやって書いてても涙出てくる笑
恥ずかしい話ですが、たぶん私は自分が大学の中でも優秀だと思われる部類にいると思っていました。成績は結構上の方だったし、昔からレポートを先生に褒められることも多かった。個別でわざわざレポートが優秀でしたって内容のメールをもらったこともあります。研究室選択でも教授からうちに来て欲しいと勧誘されたことが何回かあります。あと、研究室の先輩と2人で帰っていたときに、「よぎつねさんは研究の進みが早くてほんとすごいなって思ってる。正直他の2人は大丈夫かなって心配なんだけどね。」っていう話をされたこともあります。後は○○先生がよぎつねさんはすごいって話してたよーっていうのをいくつも聞いたことがあります。こういうことが積み重なって、なんとなくこの大学の中では先生や学生から優秀って思われてる方なんだろうなって思ってました。
だからこそ今回、自分が「できないやつ」だと自覚するのがすごくつらくて苦しかった。認めたくない、けど認めざるを得なかった。
発表後に他の発表者が、「みんなの発表雑魚過ぎて安心した」と言っていたという話を聞きました。頑張った人がほとんどだと思うのに、すごく最低な言葉だと思います。けど今の私は、その雑魚の中に自分も含まれてるだろうなと思ってしまいます。そしてそれを言っていた人の発表は、確かにトップレベルですごかった。その人も徹夜して、ずっと頑張ってたらしいです。それを言っても反論できないくらいにはすごかった。
でもそれを聞いてから、余計に自分はダメだと自覚したし、このままじゃ嫌だと思えました。そいつがそんな発言できなくなるくらいには、すごい人になりたい。そんな風に思えてきました。私の研究内容は少しだけ心理学が関わっているのですが、その一部に、「人はずっと肯定的なことを言われ続けると、それ以上頑張ろうとしなくなる」というのがあります。まさしく今までの自分じゃんと思いました。
逆に今回自覚できてよかったのかもしれない。気づかずに調子乗って進んでた方がよっぽどまずかったのかもしれない。
だからこそ今後絶対にこの気持ちを忘れないようにしたいです。自身もって自分のことを優秀だと思えるように、変われるように頑張ります。